20年ほど前に骨董市で購入した福助さんになります。
現在の姿とほぼ同じですが、お顔と姿をが少し異なりますね。
個人的にはこちらの方が好みです。
明治から昭和初期の品との事でした。
福助さんは幸福を呼ぶ縁起人形ですね。
商売繁盛、千客万来、出世開運、長寿などなど。
お年寄りには佐太郎と呼ぶ人もいますね。
福助さんにはいくつか説がありますが、一番有名なのは佐太郎の話ではないかと思います。
佐太郎は背がとても小さく頭が大きかったと言われています。
そこで見世物小屋に出した所、江戸で大人気に。
その時に名前を佐太郎から福助に変えました。
不具者(ふぐしゃ)→不具助(ふぐすけ)→福助(ふくすけ)となりました。
その後、福助は身請けされて、身請けした家がとても繁盛し、福助は結婚しました。
その際に自分の姿を人形にして売り出したという話です。
福子伝説の話もしておきましょう。
障害児が生まれるとその家は栄えるという言い伝えですね。
福助を家に置くことで幸運を寄せると言うことに繋がっていきます。
福助さん一つですが少し深掘りするだけで、とても勉強になりますね。
大きな傷はありませんが、小さな傷は年代なりについています。
そのなかでもおでこの傷が一番大きいものです。
その他は塗料の剥がれがあります。
濡れ拭きしていまいますと塗がどんどんと薄くなってしまいますので軽く埃を払う程度にしています。
お手入れの際の参考にして下さい。
裏に銘あり。
裏の作り方を見ますと、他の物に比べて丁寧に仕上げられていますね。
サイズ
高さ16センチ程
幅19センチ程