日本代购-<イーハトーヴの花たちと猫>より「水仙月」 「さあ、しつかり、今日は夜の二時までやすみなしだよ。ここらは水仙月(すゐせんづき)の四日なんだから、やすんぢやいけない。さあ、降らしておくれ。ひゆう、ひゆうひゆう、ひゆひゆう。」 雪婆んごはまた遠くの風の中で叫びました。 そして、風と雪と、ぼさぼさの灰のやうな雲のなかで、ほんたうに日は暮れ雪は夜ぢゆう降つて降つて降つたのです。やつと夜明けに近いころ、雪婆んごはも一度、南から北へまつすぐに馳せながら云ひました。 「さあ、もうそろそろやすんでいゝよ。あたしはこれからまた海の方へ行くからね、だれもついて来ないでいいよ。ゆつくりやすんでこの次の仕度をして置いておくれ。ああまあいいあんばいだつた。水仙月の四日がうまく済んで。」 ─中略─ 「カシオピイア、 もう水仙(すゐせん)が咲き出すぞ おまへのガラスの水車(みづぐるま) きつきとまはせ。」 宮沢賢治 『水仙月の四日』より デジタルアートプリント・ジクレー版画 エディションNoおよび作家直筆サイン入り 額サイズ35センチ×35センチ×厚み2.75センチ イメージサイズ19センチ×19センチ 額=アルミ(塗装仕上げ)表面アクリル 35センチ額は、お部屋にちょっとアクセントをつけたいとき、ちょうどいい大きさ♪ プレゼントにも! ※モニターの発色具合によって実際のものと色が異なる場合があります。ご了承ください。