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喜多川 歌麿(きたがわ うたまろ)
昭和時代に復刻制作された手摺木版画となります。
『絵本百千鳥・鴨と翡翠』
版元・悠々洞出版
彫・小池茂
摺・佐藤律三
サイズ 版画部 38x23.3 台紙48.8✕34.5
喜多川歌麿(きたがわ うたまろ)
宝暦3年(1753)~文化3年(1806))
狩野派の町絵師・鳥山石燕に絵を学んだのち、版元・蔦屋重三郎に才能を見出され、精力的に錦絵や狂歌絵本などを手がけるようになりました。1791年頃から美人画に大首絵を取り入れ、さらに評判の茶屋娘らをモデルとした作品で人気を博し、浮世絵美人画の第一人者への道をのぼりつめていきます。評判の美人をひと目見ようと、彼女たちの働く店に多くの人が集まるほど、歌麿の描く美人画は世の中に影響を与えていました。その後、寛政の改革の一環により多くの表現の制約が課せられましたが、屈することのない歌麿は浮世絵の黄金期を支える存在となりました。1804年、時禁止されていた豊臣秀吉の絵画化で罰せられ、その二年後に没しました。
【作品解説】
美人画大首絵の祖として知られる歌麿ですが、版元・蔦屋の元で最初に手掛けたのは狂歌本の挿絵でした。本作は蔦重から出版した3つの狂歌本のうち、「百千鳥」の挿絵を一枚絵に仕立てたものです。「百千鳥」では、掲載される狂歌に合わせて様々な鳥類が描かれており、どれも写実的でありながら、上品に仕上げられています。技術的にも大変手が込んでおり、鳥の細部を表現するための細かな彫、羽毛を立体的に表現するための空摺(からずり)、繊細なぼかしなどが随所に施された本作は、歌麿の真骨頂と評価されています。
★ 小さなシミがあります。(写真14枚目)
(版画部外の場所で表には出ませんが、念の為お伝えしておきます)
★版画上に見られる線について(写真15枚目)
手漉き和紙に見られる、ランダムに走っている細い線。これは楮(こうぞ)などの繊維が絡まり合ってできる自然な模様となります。
★状態は写真にてご判断下さい
★ 値引き交渉はご遠慮ください
★細かな事が気になる方は、購入をお控えください