Victor ビクター MMカートリッジ X-1II/D ヘッドシェル PH-6 付

ビクターの高級MM型カートリッジであるX1ファミリーの改良型です。
X1シリーズは定評のあったＺ1Ｓの後継機種として発売された単体発売中心のカートリッジで、カンチレバーやチップにこだわった優れたカートリッジです。価格が高かったこととVictorの量販のレコードプレイヤーに標準装備されなかったことなどからあまり出回っていないようですが、高性能、高仕様であったことは間違いありません。推奨針圧は1.3～1.7gです。

メーカーの資料によると、

MM型の究極を目指してCD-4開発以来の先進技術を結集したワイドレンジな最高級MM型カートリッジ。

シバタ針MKIIスタイラスやマグネシウム合金ボディなどの厳選素材を投入しています。

カートリッジのみのX-1 IIとシェルマウントタイプのX-1 II/Dの2種類のバリエーションがありました。

型式 MM型カートリッジ
針型式 0.15mm角ダイヤ・シバタ針
出力 3.0mV(1kHz、5cm/sec.)
周波数特性 10Hz～60kHz
負荷抵抗 47～100kΩ
自重 X-1II:7.5g
X-1II/D（ヘッドシェル付き）:20.0g
針交換 DT-X1II

（以上引用終わり）

出品されるカンチレバー、スタイラスは中古ですが、両チャンネルから正しく出音しています。カートリッジのボディがゴールド、横に黒字でVictorの銘のプリントがあり、カートリッジのベースは黒色で前面にX-1 IIの機種名の銘板が金文字の浮文字であります。クランプは透明で、針先はシバタ針です。黒のベース部分に少し錆が浮いていますがこれはマグネシュウムの宿命で仕方ありません。

X1/II 用の交換針はJICOでまだ生産販売しており、シバタ針の交換針が比較的安価（¥21,340円、税込み）で現在も提供されているので、このカートリッジを手に入れておけば、将来的に針交換が必要になった時にも安心です。

ヘッドシェルはビクターのPH-6です。ビクターのシェルは一般的に高品質で、このシェルもアルミ鍛造で質感が高いです。PH-6は単体販売でしたが、このヘッドシェルはカートリッジに組込まれたもので単体販売品と微妙に仕様が異なります。