出版社KADOKAWA/角川学芸出版
発行日　2015年7月25日初版
ページ数　296p
ページ角に多少の折れ跡あります。

青森は津軽のオシラやイタコ、山形の出羽三山の修験、広島と島根にまたがる地域の花田植、熊野三山、高野山の密教と曼荼羅・・岡本太郎が日本の初源的な信仰の呪力、その秘密を探求した一冊。

本書は1964年に出版されたもの。今から60年も昔の日本の姿。現代にはとうに失われてしまった風俗も丹念に書かれていて、これはこれでひとつの貴重な記録となりえる作品です。

『日本再発見』よりも更に民族学的な内容であり、高度な芸術文化論が展開され、難解であった。

東北文化を語るなかで「女の力こそ、貧しい日本、その運命を、顕彰されないまま黙々と支えてきた。久しい歴史の間、底の底で。」と語り、東北のお婆さんに象徴される女性の運命に思いをはせる太郎の優しさが沁み、曼荼羅から語られる芸術観の厳しさにも打たれる。

当時の岡本太自身の写真による記録も多く掲載されていて（これがまた、日本の伝統の中に生きる市井の人々の姿を見事に捉えている）

以下⤵︎宣伝用の文章より
「民族を突き動かす、“神秘”の底光り」――日本最深部を目指す奥地紀行

「日本人としての存在を徹底してつかまないかぎり、世界を正しく見わたすことはできない。」
人々が経済成長と五輪に沸くころ、太郎の眼差しは日本の奥地へと向けられていた。下北、津軽、出羽三山、広島、熊野、高野山を経て京都の密教寺院へ。
聖地で見た祭りや人々の姿は、人々を深い底で動かす “神秘”の力を印象づけるものだった。カメラを手に踏破した日本最深部への旅を、豊富な写真図版とともに再現！
文庫解説：　中沢新一　
（明治大学 野生の科学研究所 所長）

◉⤵︎以下検索語句
#岡本太郎
いたこ
恐山
オシラさま
おしらさま
淡島さま
イタコの口よせ
アバンギャルド
奇祭
松例祭
那智の火祭り
河内様の祭り
高野山
ディスカバージャパン
岡本_太郎
芸術は爆発だ
陰陽道
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岡本太郎アートピースコレクション
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