空色の発色が鮮やかな、『青磁 下蕪花入』です。
高・約18.2cm 径・約11.5cm
共箱を紛失しているため作者や窯元の特定には到っておりませんが(もっとも京焼の可能性が高いと思います)、底面に「潮花好」という印が押してあり、この“潮花”とは安達式挿花の初代家元(創始者)「安達潮花(1887~1969)」を指すものと考えられます。
したがって、本花入は安達式挿花ないしは花芸安達流での使用を前提として、昭和期おそらくは昭和30年代に日本国内で作陶されたお品と推察されます。
また、カケやヒビ、ニュウやスレのない極めて健全な状態の美品ですが、数カ所釉薬の掛け残しのような小ホツが認められます(画像にてご確認下さい)。
種類...磁器
焼き物...京焼・清水焼