李朝(李氏朝鮮)の骨董錠前、銘入り(写真9)です。銘刻は右書きで3文字「昌宏?」ですが、姓に当る?は判読できず、残り2文字が名前で右読みで「ホンチャン」、銘刻は錠前の製作者でしょうか。
先に出品の、解錠の方法が特徴的な李朝の骨董錠前その1、その2よりは解錠がやや難しいと思います。
今回出品の錠前の特徴の一つは鍵穴が「吉」に似ていることです。この錠前に関しても、購入いただいた方に、試行錯誤と解錠瞬間を味わっていただきたいと思い、解錠などの説明は省略させていただきます。
難しくなく、手間取ることもなく、あっと言う間に解錠できるかも分かりません。この場合も、鍵の立体形状、板バネとの嵌合など、構造の創意工夫に、なるほどと思っていただけると幸いです。
いつ頃の製作か(経年)?白っぽい銀色ですが、材質が銅合金かどうか?などは不明です。汚れや傷などは見られますが、変形などはほぼなく堅牢さはしっかりと残っています。
大きさ(㌢)重さはおよそ次の通りです。
【錠前】
横幅8.4、高さ3.2、奥行2.1/
施錠域5.1×1、軸径0.4/
重さ118㌘/
【鍵】
長さ14.9、横幅1、重さ16㌘/
解錠にトライしてみて下さい。解錠に際し、鍵を奥に差し込む時は力を入れ過ぎず、直ぐにロックが解除されない時は何回か鍵の戻し入れを行うなどして下さい。必ず解錠出来ます。なお、鍵の紛失には注意下さい。